これは、二次元はファンタジーであることを忘れていた私が、アニメと同じようにすればいいやぐらいのノリで現実世界の様々な弊害を考慮せずに家庭菜園を始め、見事に現実を突きつけられた私の失敗記録です。
この記事の内容
初心者でも簡単にプランターで育てられる野菜一覧
調べて出てきた初心者向けかつプランターで育てられる野菜を一覧表にしましたので、ご活用ください。
- 青唐辛子
- 大葉
- 小松菜
- キュウリ
- シシトウ
- 春菊
- ソラマメ
- トマト
- ナス
- パクチー(コリアンダー)
- バジル
- パセリ
- ピーマン
- ホウレンソウ
- ミニトマト
- リーフレタス
- 小カブ
- ミニ人参
- ミニ白菜
- ミニ大根
- ラディッシュ
この中から今回私が育てたのは、ミニトマト、ナス、小松菜、大葉です。
また、検索して難しいと書かれてあったのですが、大好物のトウモロコシも育ててみることにしました。
今朝起きたらアオムシに全壊させられていた
アニメでは畑で家庭菜園をしていたのですが、一般庶民の私にはそんなお庭を持ち合わせておりませんので、100円ショップでプランターを購入しました。
防虫ネットも買おうかと思ったのですが、アニメでは防虫ネットをしていなかったので買いませんでした。
他にもホームセンターで野菜用の土、肥料などを購入し、スーパーの入り口に売ってあった種をまき、5日後には双葉が顔を出しました。
こんなに早く芽吹くとは思っていませんでした。
すくすくと、と表現したかったのですがそんな私に見向きもせず、猛スピードで元気よく育っていたのですが、1週間後に異変が。
大きくなりはじめたばかりの小松菜の葉が大きな穴だらけになっていたり、葉ごとなくなっていたんです。
「昨日までは何ともなかったのに!」と、かなり焦りました。
よく見ると、1つの苗に対して1匹はアオムシがへばりついていました。
え!?こんな猛スピードで食べるの!?こんな小さい体で!?というか昨日までいなかったじゃん!
と、賞賛しつつも、こんだけ壊滅状態に追いやられると憎しみもわくわけで。
それまでは「このアオムシが成長したらチョウになるんだなぁ」「あ、モンシロチョウだ!」などと抜かしていましたが、まさか私の楽しみを奪う存在になり得るとは。なかなかの度胸です。
すでに手遅れなまでに食べられてはいるのですが、急いでアオムシを手で取り除くことに。
しかしこいつら、だてに野生なだけあって、見事なまでに葉に擬態しており、何度も往復し、じっくり時間をかけて探さないと本当に見つかりません。
葉の裏に隠れているでもなく本当に目の前にいるのに見つけれないんですから、自然界を生き抜く生き物はすごいですね。
敗因は明らかに、防虫ネットも防虫剤もなしで育てたことです。だってアニメではどっちもしてなかったんだもん。
▼以後、家庭菜園に毎年トライし続け、たどり着いた最強の防虫方法はコチラ
そしてなんとかアオムシを取り除くことができたのですが、当然成長しながら修復してくれるわけもなく、穴あきの葉っぱのまま大きくなりました。
観葉植物なども含めてですが、穴が開いたり端が欠けたりしてら修復しないんですよね。
そこから枯れてしまうことがほとんど。不思議です。
防虫ネットが原因で成長しなくなった
小松菜がアオムシにより壊滅状態でになってから急いで防虫ネットを買いに行き、プランターごと防虫ネットをグルグル巻きにしました。
それからは虫とほぼ無縁に。
ピッチリ隙間なく防虫ネットで覆う必要性があるのではないかと思いつつも、100円ショップで買った防虫ネットをクリップでプランターに固定しただけという怠けをしたのですが、特に虫の影響は受けませんでした。
虫も、少しの隙間をかいくぐる労力はしないという怠けをしたのでしょうか。
そう安心していたのですが、小松菜と同時に育て始めた大葉が大きくならないことに気が付きました。
縦にも横にもグングン成長し、葉もたくさんつけるのですが1枚1枚が小ぶりのまま。
防虫ネットをする前までは葉は、あっという間に大きくなっていました。
「防虫ネットが大葉に触れるぐらい窮屈に巻いているのが原因では」と疑い、支柱をたてて防虫ネットから大葉を離したところ、2週間ほどで大きさのある大葉ができるようになりました。
防虫ネットは軽いので、植物が成長するときに押し上げてくれるのかな、と思っていたのですが、植物にそこまでの怪力はありませんでした。植物になにを期待してるんや。
ネットに触れると、そこで成長が止まってしまうんですね。
プランターに支柱用の穴があるの知ってましたか?
防虫ネットをする方法として、トンネル状の支柱を土に挿し込み、その上から防虫ネットをかぶせることにしました。
しかし、支柱をプランターの土に挿し込むだけでは支柱がグラついてしまい、防虫ネットをかけている最中で支柱が倒れてしまうということが何度も起こりました。
そうなってしまうと、野菜に防虫ネット直接をかけているのと一緒の状態になってしまい、断念することに。
防虫ネットを使用されている方はどのようにしているのかと調べてみたところ、 プランター自体に支柱を差し込む専用の穴が開いているものがありました。
私が買った100円ショップのプランターには支柱を挿しこむ用の穴が開いてなかったんです。
これは本当に失敗しました。
プランターを買い替えるのもなぁと思い、結局、野菜より長さのあるワイヤーネットをプランターの土に挿し込んで、代用することにしましたが、次からは穴あきのを買わないとやってらんないです。
トウモロコシは同品種の別個体に受粉しないと実がならない
トウモロコシの栽培が難しい理由は、トウモロコシは雄しべと雌しべが離れた所にあるからだそうです。
なので受粉させるためには数撃てば当たる形式で、たくさんのトウモロコシを密集させることで、雄しべの花粉が風でどこへ飛んで行ってもいずれかの雌しべに受粉できるよう育てるそうです。
で、プランター栽培のように数撃てば当たるができない少ない苗で受粉をさせるためには、雄しべを切り取って、雌しべに直接こすりつけて受粉させる、人工受粉という方法で受粉させます。
しかしこの人工受粉に大きな落とし穴が。
雄しべを切り取って、雌しべであるヒゲの部分にこすりつけるのですが、
- 別々の苗の雄しべと雌しべで受粉させる
- 同じ品種の苗同士で受粉させる
この条件がそろわないと実がならないことを知らなかった私は、
- 購入した4つのトウモロコシの苗の内、1つだけ別の品種のものを買って植える
- 雄しべを切り取り、そこらへんの雌しべのヒゲにこすりつける
ということをしてしまい、実はほぼなりませんでした。
まさか別個体でないといけないとは考えおよばず。
肥料がないと野菜が栄養不足になる
肥料も失敗しました。逆に何に成功したん。
パッケージの裏の説明を見ておらず、肥料を2週間ごとに入れないといけない(肥料による)ことを知らなかったんです。
肥料は最初に植えるときに土に混ぜておけば後は追肥しなくていいと勝手に思っていました。
で、肥料を最初に植えたときから一切与えずに育てるとどうなるのかというと、葉の色は薄く、厚みはなく、ヒョロっと育ちました。
そこで初めて、追肥をしていないため、野菜が栄養不足になっていることを知りました。野菜が栄養不足とは。
追肥をした次の日には、葉が濃い緑色になり、茎もシャキっとしていました。
肥料の力と野菜の生命力、恐るべし。
追肥をちゃんとしたミニトマトとナスは大きく、たくさん実り、甘くておいしかったです。
そういえばこの2つは、防虫ネットや防虫剤をしなくても虫による被害がなぜかなかったんですよね。
これが初心者におすすめと言われるゆえんなのかもしれません。
今年学んだことと今後の課題
調べもせずに、持ち合わせの知識とアニメの演出だけをたよりに家庭菜園を始めたのがそもそもダメでした。
なんせ家庭菜園を始めた当初は、
「野菜でも果物でも木になるものでも、水さえやっときゃ枯れないっしょ」
「オーガニック野菜?そんなの自分で育てたら高いお金払わなくても食べられるっしょ」
と、思ってました。
農家の皆様、よくも考えずになめててすみませんでした。
- 防虫ネットは必須
- だが、葉に触れないように支柱を工夫してゆとりをもたせてかぶせる
- 支柱を挿し込む穴の開いたプランターを買う
- トウモロコシは同じ品種のものを買い、人工受粉は別の苗同士でさせる
- 肥料の説明をよく読んで、追肥をする
いやもうね、ちゃんと調べてから手を出すって学びました。
おもいきりも大事だけど、調べないとダメよホント。
家庭菜園で人生経験を積ませていただきました。
今年の夏は天候にも恵まれ、台風も来なかったりなので、来年以降は自然界との闘いと、そこから学ぶこととありそうです。
きっと自然の驚異には勝てずに失敗するんだろうなぁ。
それもそれで新しいことを経験できるので楽しみに思えたりするんですけどもね。