ガジュマルという植物をご存知ですか?
地表にぷっくりとした太い根っこが出ている、あまり見かけないビジュアルをした観葉植物です。
その特徴的な太い根っこを気根と呼ぶのですが、これがまったく太くなってくれないんです。
太い方がかわいさが増すのに…。
調べてみると色々な気根を大きくする方法があったので、そのうちの1つを試してみることにしました。
そもそも、ガジュマルとは
ガジュマルには「多幸の木」や「幸せを呼ぶ木」といった花言葉があるそう。
沖縄では「キムジナー」という子どもの精霊がいるとされていて、「大きく育ったガジュマルの気根の間を通った2人は幸せになれる」と言われているそうです。
でも店頭で見かけるガジュマルはサイドテーブルに置けるようなサイズのものばかり。
「本当に人が通れるほどの大きさに育つのだろうか」と思いませんか?
実は「天空の城ラピュタ」のモデルになっているカンボジアの遺跡「アンコールワット」。
その周りにある遺跡群に、遺跡を上からガバァと覆いかぶさるように、とっても大きなガジュマルが生えているんです。
立派な世界遺産なんですけれども容赦なしです。
ガジュマルは成長過程で、気根を周りの植物や岩などに絡みつかせながら、自身が折れたり倒れたりしてしまわないように基礎を固めていくそうなのです。
世界遺産もガジュマルにとっては良い土台になってしまったんですね。
ちなみに日本で枝張りが1番大きいガジュマルは、鹿児島県の沖永良部島にある和泊町国頭(くにがみ)小学校の校庭に卒業生が植樹したものだそうです。
▼鹿児島県のホームページ
ですが2020年の台風で根本からポキッと折れてしまったそうです。
約9時間かけて立て直したらしいのですが、ある程度の大きさとなるとやはり何か支えとなるものが必要なのでしょうか。
▼あまみじかん-MBCテレビ 「MBCニュース」
台風で倒れた小学校の“シンボルツリー” 住民が復旧 鹿児島県沖永良部島
また、ガジュマルには薬効があり、沖縄では民間療法として使用されることがあるそうです。
気根を刻んで乾燥させて煎じたお茶を飲むと、風の引き始め、神経痛、関節炎に効くそうです。
樹皮や葉を煎じた汁は、皮膚トラブルを起こしている患部を洗うと良く効くのだとか。
太くならないガジュマルの気根
我が家には数年前に友人にもらったガジュマルさんがいるのですが、ガジュマルらしくないんです。
ガジュマルといえば、あのりっぱな気根じゃないですか?
地表に根っこが出てる植物はあまりないですし、この気根がおもしろい形をしている子がいたりして、本当に個性的でかわいいんですよね。
ガジュマルっていう名前もとってもかわいいです。
で、そのガジュマルさんなのですが、気根から上はどこまでも育っていくのですが、気根は数年前に我が家に来たときから変わらないまま。
我が家に来た時となんら変わらない、なんともかわいい手のひらサイズです。
気根とは?気根はなぜあるのか
気根がある植物は亜熱帯地域の子たちが多いそうです。
亜熱帯は湿気が多いので、植物たちがある日気づいたそうな。
「ここって土の中だけじゃなくて空気中にもめっちゃ水分あるやん!
ってことは地表にも根っこ出したら、土の中からと空気中からの両方から水分吸えんじゃね!?
ちょ天才かよwww」
みたいなかんじで、地表に根っこが出ているらしいです。
植物って生き残るための進化を怠らないですし、頭ほんとにいいですよねぇ。
自分の中で毒を1から作っちゃったり当たり前のようにしてますし。
生存戦略がすごいんです!
話が少しそれるのですが、私がこんなに植物をベタ褒めするようになったのは、とある本との出会いがありまして。
とっても面白くて、目からうろこ落ちまくりになりますので、おすすめとして添えておきます。
気根を太くするために全部植えてみました
さて我が家のガジュマルさんに話を戻しまして、気根が小さいままなので、もっと立派になってほしいんです。
気根について調べてみたところ、種から育てると気根が大きくなるらしいのですが、挿し木からだと10年単位で育てないと気根は大きくならないのだとか。
我が家のガジュマルさんは親株さんの気根の一部を切り取って育てられたような切り跡があるのですが、株分けでも気根が大きくならないのでしょうか。
調べていくと、気根ごと土に植えると細い気根が生えてきて、次第に太い気根になるとありましたので、
6月の植え替え次期に合わせて、丸ごと植えてみました。
来年の植え替え時期にはどんな成長が見られるのか楽しみです。