「亀は水を汚す天才だ」「覚悟もしてないのに軽い気持ちで飼うと後悔する」とも聞いたことがある亀のお世話の大変さ。
たしかに甲羅が10cmもない小さい頃は、ご飯の量も少なくフンも小さいのでそんなに水は汚れないですし、水替えも水槽自体が小さくて軽いので簡単にできていたんですよね。
それが甲羅の長さが10cmを超え、今や15cmの大きさにまですくすくと成長。
成長に合わせて狭くないように水槽も30cm水槽、60cm水槽、120cm水槽と大きくなり。
現在はプラ舟で過ごしてもらっています。
以前、水槽はガラス水槽を使用していたので、水替えのときに重くて重くて。
大きいがために運んでいるときにぶつけてしまい、水槽にヒビが入たこともありました。
買い替えるにもガラス水槽はお値段がまぁまぁするんですよね。
そんなこともありガラス水槽の次は衣装ケースを使用していましたが、数カ月経つと水の重さで変形しまして。
このままだと割れてしまうと思い、プラ舟にたどり着きました。
本当はもう少し大きいプラ舟を用意したかったのですが、スペースの関係で我慢してもらっています。
「亀の大きさ」と「水槽の大きさ」と「掃除の大変さ」は見事に比例。
プラ舟にまでなり掃除がもっと大変になってしまったのですが、2,000円もしない底面フィルターをたった1台導入するだけで、あっという間に掃除問題が解決しました。
ガラス水槽時代からもっと早くに導入しておけばよかったです。
亀の掃除でお困りの方の手間が少しでも減るお手伝いとなれば幸いです。
この記事の内容
亀は1日で水を汚し、業務用消臭剤でも太刀打ちできない
亀の水槽って1日で汚れちゃいませんか?
うちのミドリガメは甲羅が15cm超えなので、食べる量も出す量も多いからなのでしょうか。
小さかった頃はこんなに汚れるの早くなかったと思うんですよね。
亀が大きいので水槽も大きい。水の量も多い。
水替えをするといったって勢いがいります。
水を抜くのにも時間がかかる。
水を捨てるのも大変。
水槽ごと洗い場に持っていくのも重いし、壁などにぶつけもって。
壁にぶつかったときに壁紙を傷つけてしまってよく母に怒られました。
新しい水を入れるのだって大変です。
気軽にできることではありません。
でも3日に1回は水を総入れ替えしないと汚いし臭いし。
臭い対策として業務用の置き型消臭剤や、下駄箱用の消臭剤を置いてみたこともあったのですが、全く効果なし。
みなさんも苦労がたくさんあるのではないのでしょうか?
上部フィルターは虫がわいてしまう
水槽の掃除を楽にする方法の1つとして思い浮かぶのは、フィルターを導入すること。
フィルターにも色々な種類がありますが、水槽が大きいとそれに見合ったフィルターを買う必要があり、必然的に値段が高くなります。
私も上部フィルターを設置していたことがありました。
しかし驚くことにフィルターマットに虫がわいてしまったんです。
理由は、上部フィルターの内部はミルフィーユ状にろ材が積まれており、1番上には物理フィルターとしてマットがあります。
物理フィルターとしてマットにフンや食べ残しがたくさんあるのに、上の方は水に浸からない構造になっているので、マット自体が水に浸かっているわけではない。
つまり、「卵を産み付けやすい素材で、湿ってるし食べ物もたくさんあるのに、溺れたりしないから安心」という虫にとって住みよい場所を提供してしまっていたことにありました。
▼残念ながら虫がわいてしまった上部フィルター
フィルターなので水替えの頻度は激減しますが、虫がいるのは嫌なので急いで撤去しました。
底面フィルターにすると水替えが不要になった
それからしばらくはフィルターなしで頑張って水替えをしていたのですが、それも夏になると限界がきました。
そこでいつもお世話になっているペットショップに相談してみると、底面フィルターを紹介されました。
大きな水槽ともなると数万もする外部フィルターでないと、ろ過が間に合わないと思っていたので、最初はあまり乗り気ではなかったんです。
でも2,000円以内というお手頃価格に、セールでさらにお安くなっていたので、試しに…、と購入してみることに。
これがまさかの大正解でした。
底面フィルターでかつ、大きい水槽用なので場所は取るのですが、とても働き者なんです。
底面フィルターの守備範囲の広さ
今年は6月の時点で35度越えが連日、という夏の気温。
水温や気温が高いと、エサやフンがすぐに臭くなってしまうし、水もすぐに汚れてしまいます。
でもそれがないんです!
気温が35度超えだというのに。
いつも通り、食べ残しとフンをすくうぐらいしかしていないのに。
2週間以上も水替えをしていないのに。
水が汚れていない! 臭わない!
我が家のミドリガメ水槽の中の配置は下図のようなかんじでして、最初は端の方のゴミは吸引しないのではと、陸の配置を変える必要があるのではと懸念していました。
そう思っていたのですが、食べ残したご飯がちゃんとフィルターの方に移動していっているので、なかなかの守備範囲です。
また、ゴミがフィルター周辺に集まるので、ご飯の食べ残しをすくうのも楽になりました。
食べ残したエサが次の日にはなくなっている
フィルターを導入してから食べ残したご飯が分解されるようになりました。
今までずっと浮いていたんです。ご飯が。
でも今は12時間後には掃除のためにすくおうにも分解が進んでおり、柔らかすぎてホロホロと崩れていき、すくう網の目さえも通り抜けて、けっきょく何もすくえなくなるほどです。
このまま2日ほど放置すれば、水は汚れることも臭くなることもなく、跡形もなくなってしまうんだろうなといったかんじです。
それはフィルターの掃除力というよりは、バクテリアのおかげなのでしょうけれども。
フィルターにバクテリアが住み着いてくれるように
バクテリアは細菌で、フンやごはんの食べ残しなどを分解してくれるので、水をきれいに保つ働きをしてくれます。
なのでバクテリアがいる水槽は臭いも少なく水がきれいで、反対にバクテリアが少ない水槽では、臭いがし、水も汚れるのが早いです。
フィルターを稼働させる前までは3日と水がもたなかったのは、バクテリアさんがいなかったからなのですね。
フィルターを入れてから臭いも水の汚れも気にならなくなったので、フィルター内のマットと砂利にバクテリアさんが住んでくれているのだと思います。
亀のためにある専用のカルキ抜きがある
ペットショップの人には「フィルターを洗う水」と「水替えの新しい水」は、カルキを抜いた水を使用するように言われました。
水道水には殺菌効果のあるカルキが含まれているため、バクテリアが殺菌されて激減してしまうそうなのです。
カルキを抜くといっても、水道水を汲んだバケツを一晩置くだけではカルキは抜けません。
太陽の元に6時間以上さらすか、3日ほど放置するかでないとカルキは完全には抜けないとのこと。
なので瞬時にカルキを抜けるカルキ抜きの液を使用しています。
このカルキ抜きは亀専用の商品です。
亀専用でなければもっと大容量でお得なカルキ抜きがあります。
ただ、飼育水と同じ環境の水で洗う方がバクテリアもいなくなりにくいそうなので、普段から水槽の水替え時に使用しているカルキ抜きを使うようにしています。
亀専用のカルキ抜きは何が違うのかというと、皮膚を保護してくれる成分が入っているので、より亀に良いといったかんじです。
底面フィルターの掃除の仕方
掃除に革命をもたらした底面フィルター。
そのフィルター自体の掃除方法なのですが、箱に書かれてある掃除方法は次の通りです。
基本的にマットと砂利は、すすぐ程度のソフトな洗い方をするよう書かれてあります。
バクテリアがあまり流れていかないようにするためでしょうか。
私がやっている掃除の仕方
うちの大きなミドリガメ相手に、説明にあるような軽い洗い方をするのであれば、3~5日に1回ぐらいの頻度でする必要がでてきそうです。
でも私はとてもめんどくさがりなもので、サボってしまい。
現状は、すくえるものはすくうだけの1分程度の掃除しかせずに3週間ぐらい放置しておいて、フィルターから出るエアの量が少なくなってきてから、マットも砂利もフィルター丸ごと洗っています。
そのさいにゴシゴシとマットと砂利を洗うのでバクテリアが激減するかなと思ったのですが、1日ほどで水槽の臭いもなくなり、なんとかなっています。
フィルターの欠点
水替えの頻度も激減して、フィルターの掃除も楽で、めちゃくちゃいいじゃん! と思うのですが、落とし穴がちゃんとありました。
それは、砂利の掃除の「後」。
フィルターを分解していくと砂利の入っている場所にたどり着くのですが、外側の枠の中にすりきりいっぱいに砂利が入っているんです。
砂利を洗い終わってから、この枠内に入れるのがまぁ大変で。
慎重に入れないと外に落ちたり、内側の枠内に入ったりと。
写真も、外にも内にも数粒ずつ落ちてしまっています。
この作業だけがおっくうなんですよね。
あとはバクテリアのためにカルキを抜いた水で洗うようにしているので、流水でザーッと洗うことができないことがもどかしいぐらいでしょうか。
月に1回程度の掃除で済むようになりました
この夏場に掃除をほぼしなくても大丈夫というのは本当に革命的です。
導入してから3ヵ月近くになりますが、水の総入れ替えは一度もしていません。
分解が進みすぎてすくえなくなってしまったものは灯油ポンプで吸い出して、減った分の水を新たに加えている程度です。
フィルター自体の掃除も3回しかしていません。
夏場にこれだけしかしていないのに、臭わない、汚れていない、濁っていない。
これは本当にすごいことです。
「亀の水替えをどうにかしたい」「掃除を楽にしたい」とお考えの方は多いと思います。
お手頃価格ですので一度試してみませんか?