「家庭菜園で野菜を育て始めたけれど、収穫するまでに虫に食べられて全滅してしまう」
「防虫ネットをどれだけピッチリかけても、なぜか虫が中にいる」
「防虫スプレーをかけても虫はいなくならないし、葉は食べられる一方」
「虫を一匹一匹手で取り除いても翌日にはまた虫がいる」
こういった悩みを抱え込んでいませんか?
泣き寝入りいていませんか?
あきらめモードに入っていませんか?
私は家庭菜園を始めて2年間、防虫対策でどうあがいても葉物野菜をアオムシに全滅させられまして。
トマトやナスなどの実がなるものは防虫対策を一切していないにもかかわらず虫の被害を受けたことがないので、3年目は葉物野菜を育てるのを止めようと完全にあきらめていました。
そして家庭菜園3年目の5月。
3度目の正直の年、私は最終手段一歩手前の技を繰り出すことにしました。
それが前回の記事です。
その記事内で「オルトランがあればネットなしでもいけるかもです。」と書いたように、本当にオルトランのみで虫除けが完璧な気がしたので検証したのが今回の記事です。
結論から言うと、虫の被害ほぼ一切なく完全に育ち切りました。
- 防虫ネットをかけなくてもいい
- 虫を手などで取らなくてもいい
- 農薬を散布するのはたった1回
- 1,000円以内という安さ
- どこにでも売ってある手軽さ
- 本格的なキツい業務用の薬剤ではない
なのにですよ。
葉がほぼ完全な状態で収穫まで残ったんです!
すごくないですか!?
「虫がつきにくい」ではなく「虫がつかない」なんです!
ぜひぜひオルトランを布教させてください!
これが家庭菜園の究極の防虫方法なのに安くてとにかく手軽なんです!
防虫方法に悩んでこの記事にたどり着いてくださったあなたを悩みが解決しないまま帰したりはしません!
この記事の内容
オルトランの使い方
ということで検証スタートです。
もちろん今回使用するのは1,000円以内で購入できる、オルトラン水和剤。
この商品は薬剤が1袋1gの個包装で10袋入っています。
作り方は1Lの水で1袋分を希釈することで薬剤が完成するという3分クッキングも驚きの時短レシピ。
材料の説明をしたと思ったら「これらを混ぜ合わせて完成させたのがコチラです」って完成品が下の戸棚から出てきて番組終わるぐらいのスピード感です。
ただそんだけ速くても作成されるのは1Lの希釈液。
1Lも使うほど野菜を育てていません。
なので推奨されているやり方ではきっとおそらくないのですが1袋の中身の半分だけを取り出し、残りの半分は袋に残ったまま外に出てしまわないように袋を折ったりクルクル丸めたりして輪ゴムで固定して保管しました。(良い子は真似しないでね)
3分クッキングで言えば「カレールーは全部使わないので残りは密閉容器に入れて冷蔵庫保管してくださいね~」ってくだりです。(そんな3分クッキング見たことない)
さて薬剤を半分だけ取り出したので1Lの半分の500mlの希釈液が完成しました。
アオムシがちょうど葉っぱを食べ始めたビタミン菜がおりましたので、オルトラン水和剤を希釈したものを霧吹きで葉っぱに散布します。
オルトランが防虫の効果を発揮するのは葉から薬剤を吸収してかららしいので、散布しておよそ1週間後だそうです。
もうアオムシさんが活動を始めてしまっているので、効果の出る1週間後に葉が残っているのかが心配なところ。
ビタミン菜とは?栄養がすごいんです
今回の被検体であるビタミン菜ってなんぞや、と思われた方もいると思いますので軽く他己紹介させてください。
ビタミン菜は小松菜に瓜二つな野菜で、並べてもまったく見分けがつきません。
ただ、
- 名前のとおりビタミンAとCが豊富
- 病気や寒さに強く育てやすい
- プランターで育てられる
- 種はスーパーやドラッグストアで販売されており安価
ということでコールダックの栄養目的で育て始めました。ってだけです。
オルトラン散布3日後|アオムシがいなくなりました
オルトランを散布してから3日が経ちました。
なぜかあれから葉が食べられている様子はありません。
オルトランが効果を発揮するのは散布後1週間と聞いていたし、3日もあれば葉物野菜なんて全滅できる勢力を彼らは有しているはずなのですが。
オルトランを散布したときに全滅してしまったのでしょうか?
たった3日で葉物野菜を全滅させるアオムシ。
そのアオムシをたったの1噴射で全滅させてしまったオルトラン。
そしてオルトランの影響を受けて枯れるなんてことのないビタミン菜。
見事な三角関係。いやぁ熱くなってきましたねー。
熱くなったのもつかの間、虫はいないけれどもモンシロチョウらしき卵がたくさん産みつけられていました。
葉についた白や黄色のニョキニョキが卵です。
この卵がかえるとおそらく3日前にオルトランの総攻撃に抵抗むなしく散っていったアオムシが誕生します。
モンシロチョウが本気を出してきたようですね。
完敗してもなお同じビタミン菜に産み付けるとは、いい根性です。
この卵たちがいつかえるのか。
これだけの数のアオムシが誕生してしまったら、いくらオルトランでも防ぎようがないのではないのか。
モンシロチョウとオルトランの戦いの火蓋が切られたようです。
オルトラン散布10日後|虫の見る影もない
オルトランを散布してから10日が経ちました。
葉が食べられている様子はありません。
そして無数についていた卵もなくなっています。
どうやらモンシロチョウとオルトランの戦いはオルトランの完全勝利だったようです。
しかしあんなにあった卵はどこに行ってしまったのでしょうか。
土の上に卵やアオムシが落ちているなんてこともありませんでしたし。
神隠しにでも遭いました?
オルトラン散布14日後|なんの被害もなく成長中
オルトランを散布してから14日が経ちました。
まず言わせてください。
オルトラン1本でここまできれいな葉っぱを保てるなんて思っていませんでした。
1,000円以下の実力をなめきっていました。
少し葉焼けをしてしまって葉のフチが黄色になってしまっていること以外は健康そのものです。
あれから卵が産み付けられることもなかったことから察するに、モンシロチョウもオルトランと神隠しには対抗できないと学んだのでしょう。
2年間苦しめ続けてきた敵といえども、その生存戦略として迅速かつ的確な判断は賞賛にあたいします。
↓もう今こんなかんじで上から目線で勝ち誇った気分でいます。
オルトラン散布30日後|収穫が解禁
さてオルトランを散布してから30日が経過し、収穫できるようになりました。
さすが猛暑日の続いたこの夏。
葉焼けが目立ち、健康的には見えませんがめちゃくちゃ健康です。
人間は日焼けすると黒くなるのに、植物は白くなるんですね。うらやましいです。
オルトランの効き目は30日間と聞いているのですが5日ほど前から葉が食べられていたので、その頃には薬剤の分解も終わって無毒になり食べられるようになっていたのかもしれません。
そして食べている虫はアオムシかなと思っていたのですが、アオムシがいない…。
代わりに小さなバッタが2匹いました。
きれいに食べてますね。
今まで葉っぱの被害はアオムシしか見受けられなかったので、バッタに葉を食べられたのは初見です。
葉物野菜が被害を受けていることには変わりないのですが、初めてのお客さんに新鮮さがすごくて葉っぱが食べられていく様をしばらく眺めてしまいました。
あとよくよく見ると凝りもせずモンシロチョウが卵を産み付けていますね。
▼バッタの左上側を拡大した画像です。
オルトランの効果中はなにか臭いでも発してモンシロチョウを寄せ付けないようにでもしていたのでしょうか。
効果が切れたとともにすかさず産み付けにくるとは。
油断も隙もありませんね。これまた称賛ものです。
まとめ|オルトランだけで完璧に防虫できました
今回は前回の記事
で、「オルトランがあればネットなしでもいけるかもです。」と書いたので、本当にネットもなしのオルトランのみで虫除けが完璧な気がしたので検証してみました。
そして結論。
- 防虫対策はオルトランだけで事足りる。
- ただ、散布してから30日間は収穫ができないので注意が必要。
- なのに25日目で効果が切れたのか、虫の被害(バッタ)とモンシロチョウの卵が確認できたので、収穫までの数日間は虫の生存戦略との闘いになる。かもしれない。
オルトランは本当に救世主です。
ネットをかけなくていいので野菜がネットに触れてそれ以上大きくならないなんてこともありませんし、葉の状態もチェックしやすくなりました。
オルトランは1度散布するだけなので収穫までは間引いたり弱った葉を取り除く程度の手入れしかしていません。
あともちろん水やりと。
ほったらかしにしておいても育ってくれるので、めんどくさがり屋の私にはとてもうれしいです。
この記事を読んでいるあなた。
どう頑張ってもアオムシに食べられ続けて家庭菜園をあきらめ始めていませんか?
あきらめてもいいですけれども、オルトランを試してからあきらめてください。いや、あきらめなくて済むのであきらめないでください!(どっちやねん)
1,000円以内で買えるので、洗脳されてうっかり注文してしまったことにしてぜひ試してみてください。